就職活動でリーダーシップの経験について話す前に大学生に読んで欲しい!「採用基準」の感想・レビュー

「採用基準」という書籍は、日本の抱えるリーダーシップに関する問題点を的確についている!

僕が本を選ぶ際に大事にする基準が2つあります

1つは、自分が興味のある領域・分野について言及していること

2つめは、僕が優秀な人だなと感じた人がオススメしていること

そして、今回レビューを書く、元マッキンゼー社員の伊賀泰代さん著書の「採用基準」はそのどちらも満たしていました

僕は現在就活前段階であるため、企業の採用基準に興味があるし、企業で働く上で何が必要なのかを知りたいと思っていて、

かつ考えて生きている優秀な人だなと感じた、サイバーエージェントの人事、渡邉大介さんがブログでこの本を紹介されていた

もう、この本を読まない理由はありません!ブックオフでウシジマくんを読んで気分が悪くなった後に510円という大金をはたいて「採用基準」を購入しました
(普段は大学の図書館を利用するので、僕が本を購入するのは本当に珍しい事なのです・ω・)

さてさて、その本の内容は非常に衝撃的なものです

まず、この本リーダーシップ100%で語られている本です

そしてこの本を読んだ後、あなたは自分が如何にリーダーシップと無縁な人間であったか思い知らされるはずです

特に就活でサークルやゼミの部長の経験をリーダーシップを発揮した経験として語ろうとしているあなた!
これを読んだら、その経験を面接で話すのが恐ろしくなりますよ・・・

リーダーシップとは何か?

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多くの学生がリーダーとしての経験として、ゼミ長やサークルの部長で組織をまとめたことを語る中、著者、伊賀泰代さんはそれはリーダーではなく「雑用係」ではないか?と投げかけます

本当のリーダーシップとは、
1 組織としての成果目標(やるべきこと)に何よりもこだわり
2 自分の考えを主張し伝えることができ
3 例え、情報不足であっても適切な時期に決断を下すことができ
4 決断内容に責任をもち
5 そして組織の役職者だけではなく、組織の全ての人間が持つべきもの

であるとしています。

例えば、とある市で大災害が起き、市長が死亡。
上司の不在により、指揮系統は混乱し市の職員はどうしたらいいかわからず右往左往。

もうこの時点で、市の職員はリーダーシップを持っていないと判断できます。

そんな中、上司がいなくても組織としてやるべきことを理解した市の雇われ職員が、
「この場の責任は全て自分が持つから私の指示に従え」と言ってのける

そういう人間こそリーダーなのです

リーダーシップは日常でも発揮できる!

リーダーシップは普段の日常でも簡単に発揮できると著者は言います

そして、訓練を積めば誰でもリーダーシップの力を養うことができるそうです

ポイントは、
役職や身分、立場などにとらわれず、その場で正しいと思われることを考えすぐに声を上げて主張できるか?ということです

著書に挙げられた例を2つほど、自分なりに物語チックにして挙げてみます

1 長蛇の列のタクシー乗り場にて

人身事故などで列車が止まってしまいました。
多くの人は、帰宅手段を列車からタクシーに変更しようとします。
しかし、供給できるタクシーの量には限界があり、タクシー乗り場には大行列。
ですが、待ってください。並んでいる人、全員が一人スマホを弄りながら待機し、自分の番が来たら一人でタクシーに乗って行くではありませんか。
これは明らかに非効率で、お互いに行き先が同じ人を探しあって相乗りすべきです。
多くの人がその事実を理解していますが、誰も行動は起こそうとしません。
しかし、駅員という役職の人が声を上げて、「相乗りにご協力ください」と言うだけで、多くの人は何の反対意見も発さず相乗りを許諾します。
日本人の多くは、その場における正しいことを理解しているにも関わらずリーダーシップ不足により、恥ずかしがってお互いに声を掛け合おうとしません。
これは海外では考えられない現象です。

2 無駄な会議

週に一度の部門を超えての大会議。
各部門が丹精込めたプレゼンを行います。
しかし聞いているのは役員だけで、他部門の人間たちは自分たちのプレゼンのことで頭が一杯で他部門のプレゼンの話なんて全く聞いてはいません。
一つの部門のプレゼン内容に関して部門を超えて白熱した議論をすることもなく、役員の数件のコメントで報告は終わり、次の部門の発表に移ります。
部門を超えた情報共有を目的としていれば、資料を配るだけで事足ります。
わざわざ長時間、聞いてもいない会議に拘束される必要はないはずです。
その大会議終了後、「この部門を超えた議論がなされない会議に意味はあるのか?」と声を上げることができる人間こそリーダーシップを持った人間です。
リーダーシップのない人間は、文句も言わず毎週会議に出席し、時間の無駄だなと感じながら手元のPCで別の作業を行います。

リーダーシップを発揮できる場所がほしい!

上記の例、如何でしたでしょうか?

僕は本当にこの例にハッとさせられました

僕はなんてリーダーシップ力のない日本人的な人間なんだろうと自己嫌悪しそうになったほどです

ですが安心してください。
リーダーシップ能力はこうした日々の中で誰でも養うことができ、
また誰でも自分がリーダーとして成果を出すことができ組織に貢献できるのだと実感することで幸福を感じるようになるそうです

僕も、リーダーシップを養えるよう今すぐにでも何かしたい気分です

個人的にはバイト先が最もいい経験の場になると思います
(やはり、ゼミなどは自分のこれまでのキャラクターが行動を邪魔しますからね・・・
お金の発生するバイトであれば、その行動の変化もまたお金をもらうことへの責任からだと自分を納得させやすいです)

また著者はリーダーシップを鍛える場としてNPOをおすすめしています
NPOは誰かの強いリーダーシップがあってこそ立ち上がり存続することができるものであり、
自分の達成したい成果目標も明確です
また、企業のように定まった役職がほとんどありません

強いリーダーシップを発揮する設立者のもとで、学ぶことでリーダーシップについて
「自分がやるべきだと考えることを実現するために、自ら発揮すべきものなのだ」と理解できるようになり、行動も変わるそうです

この本を読んで、リーダーシップについて納得するだけでなく、
行動に移す!ことを大切にしたいですね

しかしこの「採用基準」というタイトル、学生を惹きつけるためのマーケティングとして考えて敢えてつけられたもののような気がします。

確かにマッキンゼーに関わる採用基準については書かれているのですが、ほとんどリーダーシップの話です
リーダーシップについて伝えたいなら、表紙や帯にリーダーシップについて記載するものですが、この本はそうではありません

多くの学生はこの本の表紙を見て就活How To本だ!と飛びつき、読み始めるも具体的な就活について殆ど書かれておらず落胆します

しかし、よくよく読み込むと就職活動や、果てには人生において最も役立つ本だと理解し始めるはずです

著書のリーダーシップに関する見解を最も伝えたい相手である未来の卵である学生に対していかにリーチするかを考えたうえでの「採用基準」という就活生を惹きこむであろうこのタイトル付け・・・・
加えて、白の背景に大きな「採用基準」という文字のインパクトと清廉さ

私が欲しいと思わされる本なわけです・・・
なかなかのマーケティング力。さすがはマッキンゼーです、恐れいりました。

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