【感想と解説】映画ラウンダーズを見ながらポーカー用語・ルールを学べる!初心者ポーカー解説

ギャンブルか仕事か、プロポーカーという存在について考える

rounders

私はポーカーというゲームが大好きで昔はよくやっていました

ポーカー好きなら面白いということでRoundersを見ましたが
映画、エンターテイメントとしての面白さはなく、物語は盛り上がりもなく淡々と進んでいきます

しかしこの物語がマークをプロのギャンブラー、いやプロのポーカー師への成長物語とするならばこの描き方は正しいです

なぜならプロのポーカー師は冷静に、感情を捨て、淡々とした、ただ確率と心理把握のスキルだけを応用していく仕事を行うものであるからだ

ざっくり、適当にあらすじを書くと、バカな友人の保証人になったがゆえに1万5000ドルの借金を負った法科大学院の主人公が落ちていく物語です(笑)

劇中のポーカーの手札について解説!

基本ルール 

ワンペア<ツーペア<スリーカード<ストレート<フラッシュ<フルハウス
カードの強さ:2<3<4<5<6<7<8<9<10<J<Q<K<A
コール:場に必要最低限のチップを賭けること
レイズ:場に必要以上のチップを賭けること。他のものは勝負するためには最低コールしなければならない
リレイズ:相手のレイズ額に上乗せした金額を賭けること
チェック:要はパスだが意味合い的には、「早く次のカードが見たい!」
オールイン:全額賭けること
フォールド:ゲームを降りること

まずは3万ドルもKGBに取られてしまったシーンの手札

マーク(主人公)の二枚の手札はA9suited

tramp3

プリフロップ段階(場に三枚のカードが出る前の段階)でAハイのsuitedはかなり強いです。しかもKGB以外は全員降りてしまったため負ける確率も減っています。主人公は安定の500ドルレイズ(賭け金額を上げること)

KGBはそれに様子見だと行って乗ってきます(コール)

フロップ段階(場に三枚のカードが出た状態)

マークは既にAと9の2ペア。ここで弱気を装って小さく賭けてもKGBに見破られると思い、わざと2000ドルをコール

KGBはこれに乗ってコール。この段階でマークはKGBがスペードのフラッシュ(絵柄を5枚揃えた手で3番めに強い。基本的には負けない)待ちだと予想する。

ターン段階(4枚目)tramp36

マークはAが二枚、9が三枚揃ったためフルハウス(同じ数字が二枚と他の同じ数字が三枚)完成。勝ちを確信する。KGBがチェックしてきたので、マークもチェックし、最後にスペードが出ることを祈る。スペードさえ出ればフラッシュ狙いのはずのKGBはフラッシュが完成し大金を賭けてくるからだ。

リバー段階(5枚目)tramp9

最高のシナリオ!普通のバカな観光客なら思わずニンマリしてしまう場面だが流石にマークはポーカーフェイス

KGBはやはりレイズ、しかも1万5000ドルだった。マークは一応悩むフリをするが、手に入る大金のことで頭がいっぱいになってしまう・・・最悪のシナリオがやってくるとも知らずに

マークはリレイズして3万3000ドルを賭けようとするが、自身のなさそうなKGBを見て全額オールインする。恐らくこの段階ではマークはKGBにしてやったり!!!の気分だっただろう

KGBはオールインに乗り、AAの札を見せる。KGBはAハイのフルハウス(AAA99)だったのだ!

tramp4

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AAA99(KGB)と999AA(マーク)

同じフルハウスでも、KGBがA三枚、マークは9三枚のためKGBの勝利となる
マークは「常に(相手の)上の手を考えろ」というラウンダーズの大原則をベガスで眩ませてしまったのだ

最後のKGBとの大勝負

ポーカーとは心理戦であることがよくわかる描写となっています

最初に各自カードが二枚配られた際に、マークはKK

いきなり1000$レイズでagressiveなプレーをする。KGBも負けずに5000$リレイズ
KGBにビビってしまったらフォールド(降りる)する場面ではあるが、相手がAAである確率は低いと見てオールイン
結果としてKGBはフォールドしてマークは大きなチップを手に入れる
これでKGBとマークとの間にチップ差が大きくなってしまい、マークの勝ちはほぼ確定となり借金を返してお釣りが来るレベルで勝利する

KGBは負けた金を取り返そうと、マークを挑発してリベンジを狙う。マークは最初は嫌がるが、最終的にはリベンジに応じる。それはまだいけるかも、という不確かな思いからではなく、必ず勝てる自信があったからだろう。この心持ちの時点でマークはプロとなっていた。

ゲーム再開

フロップ(場にカードが三枚)段階でA,3,5

マークの手札はAと3のツーカード
ここでマークはフォールドを選択する。普通なら勝負するところだが、KGBの手(A,2,3,4,5)を読んでフォールド
ここでKGBは激情してしまい、完全に勝負は決まってしまう

最後のゲーム

マークの最初の二枚の手札は8,9suited

tramp29

tramp33 (1)

フロップ時(カード三枚が場に)

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tramp40

あっという間にマークにストレート(6,7,8,9,10)ができあがり

マークはチェックを選択すると、KGBは2000$レイズ。マークはそれにコール。

四枚目(ターン時)

 

tramp7

マークはまたもチェックを選択。KGBの4400$リレイズに対しコール

五枚目(リバース時)

tramp

 

マークはまたまたチェック。KGMはオールイン

結果としてKGBはマークのストレートに負ける。恐らくKGBの手札は10か7のスリーカードであったのだろう。そしてマークはツーカードだとたかをくくっていたのだろう

しかしKGBがここまで強気になったのは、感情に囚われていたからだといえなくもないがそれにしてもおかしい

マークが8,9を持っていて最初からストレートができている可能性を加味するのは容易であったはずだ

マークのチェック作戦も、最後にオールインしてきた相手にコールして全額奪う作戦だと簡単に気づけたはずなのに

どこか拍子抜けした、つまらない最後の大勝負となってしまった

しかし視聴者には「常に(相手の)上の手を考えろ」というポーカーの掟だけは伝わったはずだ(笑)

 

正直映画としてはあまり面白くない

 

最後のKGBとの一騎打ちは唯一の盛り上がりでしたが、ただただチェック(チップを上乗せしないこと。字幕ではパスとなっていた)をして自分の手札を弱く見せ続けて、最後にストレートでしたで勝つという典型的なもの。
KGBが毎回大勝負のたびにオレオを割る姿を見せるのことは普通しない。自分の心理を非言語情報で晒してしまうなんてありえないことだ。プロのポーカー師はみんな帽子やフード、サングラスをかけてゲームを行うのだ。

そもそもポーカールールを知らなければ楽しめない映画だった。特定の知識がないと楽しくない映画は決して万人受けしないだろう。少なくともポーカーが普及していない日本では難しいだろう。
(そう考えると「ラスベガスをぶっ潰せ」って凄い・・・)

なんだか勝負も展開もつまらない映画だったが、プロのポーカ師の「仕事」はこんなにもつまらないのだ、普通のギャンブルとは違うのだと伝えたかったのならこの映画は大成功であると言えるだろう

実際のポーカーはもっとドラマティックでかつ冷静、淡々としたゲームとなるのでポーカーに興味が出てきた方はより学んでみるといいと思います

ただし、深い穴まで入り込んでしまわないように気をつけてくださいね!(笑)

 

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