【感想】イングロリアス・バスターズを見て気づいたこと!ただ残酷なだけではない意味のある映画

なんとも残酷で、最低の終わり方をした映画を見た後ってすごく気持ちがモヤモヤしますよね

なんでこんなエンドなの?
なんでみんな死んでしまうん?
あの可愛い子は殺さなくてもよかっただろ!

といった理由で人はそのモヤモヤした気持ちを解消するためにネットの海をさまよって映画感想・批評サイトで自分の不快感を低減しようとします

事実私もそうでした
そして私はイングロリアス・バスターズという映画を見たあとも当然のように納得出来ないエンドにモヤモヤしだれかの感想や考察を求めて旅に出ました・・・

そこで私は
人間がいかに欲求に忠実で、動物的であるか
という事実に直面し、時にそのような行動は人間社会にとって危険であるということに気づかされました

反吐が出るほど最低な奴らしか出てこない、イングロリアス・バスターズ!

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この映画をざっくり説明すると、第2次世界大戦下のナチ、ナチから迫害を受けたユダヤ人とアメリカ陸軍の三者がそれぞれの狂った欲求にとりつかれて物語が進んでいきます

以下、映画を視聴した前提でお話しますのでネタバレに注意してください
(すごくすごく、すっきりしない映画で西洋社会では大ヒットしたのですが日本人にはあまりの残酷さで合わずに小ヒットで終わってしまった作品ですが非常におすすめです)
この映画視聴後の私の率直な感想をツイッターより引用します

はい、もう怒りのツイートです
なんでこんなにも後味の悪いエンドなのか、最低な奴らばっかりじゃないか!と憤慨しております(笑)

その後以下の映画批評サイトにたどりつきます
映画レビュー集

こちらのサイトでいつものように自分の持っていなかった視点を感じさせられ非常に満足させられました

なるほど戦争では人間の欲求というものが色濃くでることを伝えたいのだと、
なるほど戦後世界の人間がもつ奇妙な偏見、色眼鏡を揶揄した映画であるのだと、
なるほど私が覚えた不快感は固定観念を壊され自己の中で矛盾が発生したうえでの認知不協和だったのだと、

新たな視点によって映画を噛み砕いて解釈できた私は、さっきの不快感など心からすっかり消え失せてしまい、満足感のまま一日を終えようとしました

そのとき最後のコメント欄での文章にひっかかりを覚えます

ユダヤ人の怒りの映画的な(皮肉なのか、文才が無いのか)消化不良をおこしそうなステレオタイプの批評ばかりで辟易しておりましたがようやくシックリくる解説にたどり着けました。
下手したら糞映画の烙印を自分の中で押してしまう危ういところでしたがおかげさまで傑作という結論に至ることができました。ありがとう♪

このコメントを見た瞬間、映画批評サイトを見て満足感を得た自分を更に一歩引いて見ることができたのです

後味悪い映画を見たあとその不快感を消すために批評サイトを探してまわる行為こそ思考停止への第一歩ではないか、と

 

私もまだ所詮は自分の不快感を解消したいという欲求に従うだけの人間なのだと、実感しました
私は映画を見終えた後、すぐに映画批評サイトを探しました
自分の頭で映画の意味、意図を詳しく考えることもなく
私はこれまで映画を見たあとに欲求に従うだけの思考停止した人間だったのです

この映画に出てくる最低な奴らと本質は何にも変わらないじゃないか!

・殺人という快楽に興じるもの
・家族に対する非道への復讐にかられるもの
・地位を使い好きな女を奪おうとするもの
・敗戦直前に、自国賞賛映画で悦にひたるもの
・冷酷な策略で、自分の戦後の暮らしを画策するもの

みんな、ただ欲求に従って生きただけの、私と何も変わらない同じ人間です

唯一違う点は、戦争下という異常事態であるか、ないかという点のみである

日本のような平和な世界において、思考停止に陥るのは半分当然のことでもあるし、欲求が行き過ぎなければ全く問題はありません

しかし、戦争という理性のたがをはずしてしまうような異常な状況下では
思考停止してしまった人間は自己の欲求に従って行動してしまいます
これはどんなに自分が理性的だと思っている人間でも起こりうることです
異常状況下でひたすら欲求に従って行動することがいかに恐ろしいことか、この映画を見ればおわかりですよね?

どんな平和な世の中であっても万が一の異常事態に備えて人間の尊厳である理性を持ち、思考停止に陥らないよう努力しなければと強く思わされたいい機会となりました

これからはすぐに映画批評サイトを見るのではなく、自分の頭で映画の意図を考えてみると良いかもしれません

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