アニメFate/Zeroの疑問点を解説!小説でしか知り得ないキャラの心情や新事実を色々とまとめてみた〜2巻〜

アニメだけでは味わえない!小説版のFate Zeroを読んでわかった新事実!

さて一巻での解説に続いて二巻です!
一巻の感想解説はこちら

この巻ではいよいよ本格的な戦闘描写が行われました
いや〜、戦闘描写もアニメに引けを決してとらない描かれ方で大変満足でした(*´∀`)

本記事該当対象
・文庫本原作:2巻
・アニメ:3〜7話途中

切嗣の見出した魔術師を殺すための唯一の勝利パターンとは

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・科学テクノロジーの積極的活用と、奥の手魔弾

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切嗣が常に用いている狙撃銃、実はあれ相当なハイスペック銃なのです。
本体単価1万2000ドルで、世界に154挺しかない幻の銃で、有効射程距離は1000m以上!
スコープの補助として、暗視用と熱感知用の二種類がある
暗視スコープは光量を上げることで、月明かりの下なら548m、星明かりの下でも365m先まで見える優れもの
もう一つの熱感知スコープも、暗闇で敵味方を判別するためのモノだが、光量ではなく被写体の熱パターンを捉え画像表示できるのだ
−5℃から60℃までの温度変化を200m先から捕捉できる
更に切嗣は鍛錬によって、その熱分布映像から魔術回路の状態を見抜けるようになり、魔術師と人の判断、魔力消費後の隙を判別できるようになっている

ちなみにこの銃、10キロある。

切嗣は暗殺者として、敢えて科学技術を使って敵を捕捉するようにしている
当然魔力を使って敵を探知したほうが確実で一瞬だが、魔力を行使する以上探知する側の居場所も敵に教えてしまうことになる
それはスナイパーとして欠陥でもあるゆえスコープを使って敵を探すようにしているのだ
また、魔術師が魔術以外の技術には疎い傾向があることも銃を好んで使う理由の一つなのだ

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しかしすべての魔術師が科学に対して無頓着なわけではない
また、科学技術だけでは対応しきれないほど手練な魔術師もいる
そこで、切嗣は魔術師としてコンテンダーに装填された魔弾を使う
魔弾とは切嗣という魔術師の「起源」そのものを対象の魔術回路にむりやりねじ込み破壊する、擬似的な概念武装のようなものだ

この科学と魔術の二刀流こそ、切嗣の魔術師殺しとしての武器なのだ!

雁夜がバーサーカーを戦わせている際にどうして苦しそうなのか

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サーヴァントが現界するにはマスターの魔力を使う
戦闘になるとその数倍の魔力がマスターから奪われる
バーサーカーのクラスが要求する魔力は他のクラスに数段勝る
それが、「狂化」の詠唱をもって呼び出されたのであれば尚更だ

雁夜は刻印虫によって、自身の魔力を無理やり増強しているため、
魔力を大量消費しなければならない状況になると、体中隅々まで行き渡った刻印虫が暴れまわるのだ
それは想像を絶するような痛み、という表現では生ぬるいほどの激痛だそう

彼はバーサーカーの戦闘中は動くことも、正常に判断を行うことすらままならないため、
基本マンホールの下にいます

龍ちゃんの殺人美学とは?〜大量虐殺はNO!〜

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龍之介は大量虐殺という行為は好きではない(当然彼が殺してきた30人という死人の数は決して大量虐殺の範囲外ということだ)
龍之介は決して生命というものを軽視していないのだ
むしろ自分こそ最も真剣に向き合っていると本気で思っています
アーティストとして一つの生命に長い時間向き合うことを良しとしているため、大量虐殺はしない

しかし、そんな大量虐殺を渋る龍之介をジル・ド・レェはこう諭します

この世界のすべての生命は我らの財産なのだから。貴方はそう思って王侯の余裕を持つのです。浪費なさい。
汲めども尽きぬ己の財を知りなさい。そうやって貴方は、私のマスターたるに相応しい風格を身につけなければならない
・・・・心得なさい、貴族にとって浪費とは美徳なのです。富を持つ者は皆、それを誇りとして世に示す義務をもつ
そうやってこそ富とは輝きを放ち、意味をもつのです

それでも少し渋った龍之介ですが、彼の旦那への敬愛心はそれをも勝り、その考えにとりあえず従うことにします

このジルの考え方はかなり身震いします
生命という価値単位でしか富を測れない恐ろしさに加えて、中世貴族ならではの浪費を美徳とする考え方が混合してこのような思考回路になってしまうのです

ケイネスが結んだ変則契約とは

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ケイネスは降霊科の講師であり、かつて降霊科の神童と呼ばれた優秀な魔術師である
彼の専門であるがゆえにサーヴァントの召喚に一手間加えてあるのだ

サーヴァントへの魔力供給と令呪による3度の絶対遵守の力は、
一人のマスターに課せられるある種の義務と権利であり、このルールを変更するなどありえない
しかし、ケイネスは自身の妻であるソラウに魔力供給の義務を負わせ、ケイネスが令呪を宿すという変則契約を結んだのだ

さすがは時計塔の神童である
これにより、ケイネスは魔力量という点で他のマスターに比べて大きなアドバンテージを得たのである

魔術師・聖堂教会が魔術の存在を隠蔽したがるわけとは

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非道・残酷なキャラクターが立ちまくっているFate/zeroの魔術師たち
しかし、彼らはその非道さを持ちながら、決して白昼堂々、市街地や一般人の多い場所での戦闘を行いません
それは、一般人を巻き込みたくないんだ!という衛宮士郎のような心情をもっている・・・わけでは決してないです笑

聖杯戦争の存在は秘密裏に行われるのが鉄則となっている
それは魔術という存在がもとより守秘を徹底しなければならないのだ
(おそらくは科学と魔術の繁栄戦争にかつて負けたからではにだろうか・・・)
もし、魔術という存在の秘匿を徹底できないものは魔術協会に排除される
魔術協会は、魔術の隠匿の徹底という点ではかなり厳しく対処するそうだ

だから魔術師たちは戦闘を決して一般人の前では行わなわず、わざわざ人払いの結界を貼るのです
それはその行為が、己の保身につながるからです 笑

時臣は意外にも一般人がサーヴァントの魔力源として死ぬことを仕方なしと容認している!?

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この事実は、今までで一番の驚きです!
まさか、あの時臣が、見るからに善としての性格を持ち合わせ、あの遠坂凛の実父でありながら、そのような一般倫理から見ての非道を容認するような男だったとは・・・・

龍之介やジル・ド・レェの幼き子を魔力源として惨殺しまくっている事実を知った時臣が怒った理由は別にあるのです
遠坂の家は代々冬木の地のセカンドオーナー、つまり冬木の霊脈の管理と怪奇の監視を魔術協会から委託されているのです

魔術や家柄を重視する時臣からしてみれば、魔術の理を自分の管理する地で破るなど絶対に許せないのです

ゆえに、キャスターの討伐を行うよう仕向けたのです

綺礼がギルに称されるほどの極上の酒を揃えている理由とは p258

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綺礼は極上の酒と呼ばれしものは必ず購入するようにしているのだ
ゆえに、ギルガメッシュから賞賛の言葉を頂戴するのだが、いったいなぜ綺礼はそんな高価で極上な酒を飲んでいるのでしょうか
まだ、愉悦を楽しむことに気づいていないのに、です

それは、彼の心を満たす可能性があるかもしれないという、一縷の望みにかけて購入していたのです
自分のぽっかり空いた心の隙間を、酒という味を追求すれば底知れぬ深さをもつものに埋めてほしかったのです

結果として、酒は愉悦とセットになることで彼の心を満たしてくれるようになるのですが・・・笑

ギルが時臣とウマが合わないと感じる理由とは p261

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ギルガメッシュは、時臣のことをつまらないやつだと一蹴している
それは、時臣が「根源への到達を聖杯に求めている」というギルにとってとても理解できない願望を抱いているからである

ギルは一応、適切な臣下の礼をとり、自分を現界させてくれている時臣のことに一定の恩情を感じてはいるものの、
あまりにもつまらない時臣の願望に辟易としているのである
それは、ギルの性格にあった

ギルはあくまでも、自分の統べる世界を愛してやまないのだ
それは地球上の財宝、ありとあらゆる贅と快楽、そして人間たちの心情、
それらすべてがギルのものであり、それらすべてのことを愛しているのだ

一方で、時臣は根源への到達という、ギルの統べる世界とは外れた、外の世界への到達を目標としている
ギルは、自分の治めるこの世界の内側にしか興味が無いため、時臣の野郎としていることはひどくつまらなく、どうでもいいことなのだ

だからギルは時臣とは性格が合わないと判断している
世界の内側が好きなギルと、世界の外側への到達を求める時臣の組み合わせがうまくいく筈もないのだ。
(にしても、マスターとサーヴァントの関係が正常に良好なのってzeroだとライダー陣営だけですね・・・笑
まぁ、あとはある意味良好な、キャスター陣営と愉悦コンビですがw)

ウェイバーのイスカンダルへの心境の変化とは p274

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「姿を晒す度胸さえない臆病なぞ、役者不足も甚だしい」

このイスカンダルの言葉は、決してウェイバーを認めようと発せられたものではない
ましてや、ウェイバーは倉庫裏での戦いに自分の意志で参加したわけではなく、魔術師はサーヴァント同士の戦いをケイネスのように隠れて見るべきだと思っているが、
ウェイバーは仕方なくイスカンダルに連れられて戦場へ降り立った

そんな自分の当時を振り返っても上記のイスカンダルの言葉は、ウェイバーの心に強烈に響いていた
それは自分のことを初めて認めてくれた人間の言葉だったからだ
自分のことを、イスカンダルのマスターとして認めてくれた、その嬉しさでウキウキしているウェイバーが可愛いですね

Fate/zeroはある意味ウェイバーの成長物語とよく言われますが、
小説版を見るとこうして心情の変化が詳細に記載されているので、成長物語というものを本当に実感しますね〜

各陣営の聖杯を求める理由一覧

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アーチャー陣営
遠坂時臣:魔術の真理である、根源への到達
ギルガメッシュ:この世すべての財を統べるモノとして自分の知らないところで、
自分の宝物の一つである聖杯の所有権を奪おうとすることを良しとせず参戦

ライダー陣営
ウェイバー・ベルベット:自身の魔術戦争での勝利によって、自分の魔術の才能を他社から認めてもらうため
イスカンダル:?

セイバー陣営
衛宮切嗣:人の命を平等に救いたいという理想を叶えるため
アイリスフィール:切嗣の思想に共感し、共に誰も悲しまずにすむ世界を求める
アルトリア:?
アインツベルン家:当初は魂の物質化という神の業を求めていたが、千年間の探求の末、聖杯を手に入れることがゴールになってしまっている。長きに渡る探求に意味を見出すために聖杯を求める

ランサー陣営
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:自身の魔術師としての経歴の総仕上げとして最後の箔をつけるため
ディルムッド・オディナ:?

アサシン陣営
言峰綺礼:聖杯を求めてはいないはずだと自覚し、困惑・・・
ハサン・サッバーハ:?

キャスター陣営
雨竜龍之介:・30人ほど殺して、「死」を疑似体験することに楽しみをあまり見いだせなくなり、新たなCOOLを求めて召喚の儀式を行ったことで聖杯戦争へ偶発的に参加した
ジル・ドレイ:聖処女ジャンヌ・ダルクの復活のため

バーサーカー陣営
間桐雁夜:魔術師(間桐臓硯)という汚れた存在から桜ちゃんを救うため
ランスロット:?
間桐家:?

その他小ネタ

衛宮切嗣
・9年間禁煙していた。アインツベルン家では好きな銘柄を手に入れられなかったのと、妻と子の健康を案じていたため。
しかし、聖杯戦争を機に再び吸い始める。
アイリスフィールは切嗣が吸っていることに匂いで気づきムッとする笑

久宇舞弥
・切嗣が弟子の形で魔術や戦闘美学などを叩き込んだ相手。あくまでも、切嗣の戦闘の手段の一つとなるために教えられた。
低級な使い魔の扱いに才能を示し、遠坂家偵察の際には得意なコウモリの使い魔で監視を行っていた。

セイバー
・霊体化できないため、高速移動ができず、切嗣からの魔力供給は常時行われている。
それはアルトリアという英霊ならではの制約らしい

イスカンダル
・図書館から地図帳とホメロスの詩集「イリアス」を持ち出し、「イリアス」に関しては常に持ち歩いている
なんでも、詩歌の一部が急に気になることがあるためだそうな。さすがは、ギリシャ文化を許容したバビロニアの王である

ディルムッド・オディナ
・右目の下の涙ホクロ。それは持って生まれた、女を一瞬で虜にする魔貌の力
彼の顔を注視した女性は彼の虜になってしまうというものだ。もちろん魔力によって抵抗可能

ケイネス
・自身が居を構えた日本のホテルを豚小屋と評した
伝統を重んじるヨーロッパはイギリスの、しかも名門魔術師の出身からすれば新しきものを良しとする日本の伝統のない紛い物に反吐が出るのでしょう

ソラウ
・降霊科の長でありケイネスの師でもある時計塔の最高学府降霊科の学部長の娘

ウェイバー
・騎士王と槍兵との戦いで初めてケイネスが聖杯戦争に参じていることを知ったウェイバー
どうやらケイネスは参戦できないだろうと高をくくっていたようです
ケイネスがイスカンダルのマントという聖遺物を盗まれたところで、代替聖遺物を用意するなど簡単であることを予測していなかったようだ
愚鈍にもほどがある・・・

やっぱりFateは小説版でもおもしろい!「ならでは」を感じられる

アニメFate/Zeroの疑問点を解説!小説でしか知り得ないキャラの心情や新事実を色々とまとめてみた〜3巻〜

2015.11.09

上記で紹介した他にも小説版では詳しい武器や宝具の解説や戦いの駆け引きの詳述、
各キャラの戦いの一挙手一投足に秘められた理由など、戦況の変化の中で各自が柔軟に変更する戦略への美しい思考回路が虚淵流の美しい語り口で綴られているのでぜひご一読あれ

特に倉庫裏での戦いで、切嗣のアサシンにバレてでもケイネスを撃つべきかどうかの思考回路は必見です!

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