アニメFate/Zeroの疑問点を解説!小説でしか知り得ないキャラの心情や新事実を色々とまとめてみた〜1巻〜

僕がFate zeroを初めて見たのは高校二年、三年生の時でした。

アニメをリアルタイムで視聴して、非常に練られた設定と展開に心踊ったのを覚えています。
しかし、アニメには躍動感や戦闘描写をリアルに感じられる利点がある一方で、各キャラクターの心情や詳しい設定などは伝わってきません。

そして3年の時を経てFateの小説版を読んで、Fate Zeroの凝りに凝りまくった背景設定を知り、よりFateの世界にはまり込みました。

この記事では、僕と同じく、アニメでしかFate Zeroを見たことがなく、かつキャラクターの詳しい心理状況や設定を知りたいという願望をお持ちの方へ向けて執筆いたしました
ぜひ、まだ知らない深いFateの世界に足を踏み入れて楽しんでもらえればと思います。

-本記事該当対象-
・文庫本原作:1巻
・アニメ:1,2話

時臣と璃正が協力関係を構築した理由とは?

201306272057555d6アニメではいきなり璃正と時臣は協力関係を結んでいますが、原作ではそこの描写もしっかりとしています。

言峰璃正や綺礼が所属する「聖堂教会」とは本来、魔術などの理から外れた奇跡や神秘を異端とし、駆逐する役割を担っています。ゆえに綺麗と時臣は、本来敵対関係にある立場ですが、現在では聖堂教会と魔術協会が和平協定を結ばれています。

綺礼と、その父、璃正は聖堂教会の中でも第八秘蹟会という聖遺物の管理、回収を任務とする部門に属しています。つまりは強大な魔力を秘めた物を回収する役割です。当然聖杯も回収の対象物にリストされますが、聖杯戦争の聖杯は、万能の願望期のコピー。ただの類似品であることがわかり、回収の対象から外れました。

とはいえ聖杯の保つ力は強力すぎるため、聖堂教会としても無視をするわけにもいきません。異端として排除するのも一つの手ですが、再び魔術師たちから反発を受けて抗争になってしまいます。

そこで、聖堂教会らは聖杯が使用用途を弁えた、正しい魔術師の元へ行くように、お膳立てすることにしました。そこで白羽の矢が立ったのが遠坂時臣です。遠坂時臣という男は歴史ある名家出身で、かつ信用のおける人柄、そして何より聖杯を求める目的(「魔術師の悲願である『根源』への到達のみ」)が明確でした。

聖堂教会は、遠坂時臣が聖杯を手にできるように、アシストとして綺礼を彼の元に付けます。綺麗は聖堂教会から魔術協会に転属、時臣の弟子に入らせられ、三年間時臣の元で魔術を学びます。(この時点では綺麗は魔術師ではありませんから)

綺礼はアサシンのサーヴァントで他の敵達の徹底的な調査を実行し、時臣はアサシンから得た情報をもとに戦略を立て攻撃力に特化したギルガメッシュを使い敵を叩く。

これが、時臣と璃正の立てた絶対に負けない僕らの最強計画なのです!笑

つまり、璃正と時臣は互いにwin-winな関係を3年前から築き上げていたのです。しかし、そこに綺麗というイレギュラーが入ってしまったのが時臣の運のつきでした・・・

第1話の綺礼が時臣と初めて出会った際に感じた心情とは?

_Raws-4U__Fate/Zero_第01話_「第一話_英霊召喚」__MX_1280x720_x264_綺礼は時臣と出会ったその日から、自分と相容れない存在であると感じていました。

それは時臣が父、璃正に似ていたからです。父璃正は自らの人生の意義を敬遠なる信仰心と定義付けて生き、時臣は選ばれし魔術師としての自負、魔術という特権と根源にたどり着かなければならないという責任を担うものとしての誇りを人生の意義として生きていた。

2人とも、自らの生きる目的を明確に持っていたのです。

綺礼は彼らをそう見積もり、同時に彼らが自分という存在を到底理解できないであろうことを察していました。

なぜなら綺礼は人間としてある程度は持たねばならない、人生での「目的意識」、つまり何のために生きるのかということを全く見いだせないでいる人間でした。何かをしたい、何かを成し遂げたいという欲求が全くない生き方です。

ゆえに、時臣や璃正のような、生き生きと目的をもって生きている人間に自分のような人間は一生理解されないであろうと最初から感じたのです。

綺麗は聖堂教会に所属して神を信仰しています。綺麗が神を信じた理由はただ1つ、神という崇高な存在を信じていればいつか自分にも本気で追い求めたいと思える崇高な真理、人生の目的を見つけられるかも、とただすがっていただけなのです。

「崇高な真理を見つけること」をとりあえずの人生の目的として、神を信じ続け聖堂教会に所属するという歪んだ行動原理を持っているのが言峰綺礼という人間なのです。

1話の綺礼が令呪を不可解そうに触っていた際の心理状況とは?_Raws-4U__Fate/Zero_第01話_「第一話_英霊召喚」__MX_1280x720_x264_ 2

綺麗が、自分が聖杯に選ばれた理由は何だ、と時臣に問うた時に、時臣は
「聖杯は、聖杯を求めるものから優先して令呪を渡すという原則がある。今回の聖杯は聖堂教会が遠坂時臣という男の後ろ盾になることを見越したうえで、時臣の援助を行うために聖堂教会の者に令呪を与えたのかもしれない」

と答えました。

臆することなく尊大な自信をもって、俺の手助けをしてくれる奴を聖杯は正しく選んでくれたんだー、と自分に都合の良い解釈をしてしまう時臣のことを綺麗はある種凄いと感じてはいましたが、そんなわけないと綺麗は心の中で明確に否定します。

綺麗は目的意識がない人間、つまりは、理想も願望も欲求も、何も持ちあわあせていません。そんな叶えたいモノ・コトが全くないと思っていた自分を万能の願望機である聖杯が選ぶはずがない。

つまり空虚だと思っていた自分が、実は叶えたいモノ・コトがあることを聖杯に見透かされていた。でも、自分の願いは何であるか全く検討もつかない綺麗。ゆえに、綺麗は何で私が・・・と悩むのです。

聖遺物を盗み出したウェイバーを、ケイネスはなぜ追わなかったのか?

_Raws-4U__Fate/Zero_第01話_「第一話_英霊召喚」__MX_1280x720_x264_ 3理由は単純です。

悲しいことに、ウェイバーはケイネスから論文を破り捨てられた腹いせに聖遺物を隠しているだけだと思われていたために、幸運にも追手が来なかっただけなのです。

まさかウェイバーが命を賭けた魔術勝負に参加するなんてことは、ケイネス万に一つもないと高を括っていたのです。

にしても、ケイネス・・・もうちょっと聖遺物取られた時に焦ってもよかったんじゃないかな笑
本当にFateはうっかりさんが多いです

なぜ切嗣は綺礼の経歴を見て、恐怖を感じたのか?

_Raws-4U__Fate/Zero_第01話_「第一話_英霊召喚」__MX_1280x720_x264_ 4切嗣が見た綺礼の経歴:
14歳でマンレーサの聖イグナチオ神学校を二年飛び級で主席で卒業。しかし出世の道を外れて聖堂教会へ志願。10代のうちに異端討伐を請け負う「代行者」として人間兵器として猛威をふるう。
しかし三年前一転して、魔術教会へ出向し遠坂時臣のもとで魔術を学ぶ。錬金術、降霊術、召喚術、卜占術、治癒魔術は時臣を超える実力。

上記を見た切嗣は、綺礼が凡人であるくせに努力だけで物凄いスピードで熟練の域まで達し、その後何の躊躇もなく他のジャンルへと乗り換える、激しい血みどろの努力をするくせにそれに対する情熱が感じられない空虚な人間であると結論づけました。

何かを求めて努力し続けて、結局何も見つけられずただ怒り、絶望している人間、それが言峰綺礼だと考えました。切嗣は綺麗の人間としての本質を見抜いていたのです。

では、なぜそんな空虚で願望を持ち合わせていない人間が、何を求めて聖杯戦争に参加しているのか。そう考えると恐ろしくなったのです。

綺礼が切嗣に異様な興味関心を寄せるのはなぜなのか?

_Raws-4U__Fate/Zero_第01話_「第一話_英霊召喚」__MX_1280x720_x264_ 5一言で言えば、自分に似ているかもしれないからです。自分のことを理解するために、自分に似ている人間に興味が湧いたのです。

綺麗は、切嗣の経歴から、彼のリスクを省みない行動に着目しました。
切嗣のこなしてきた任務の数々は、間隔があまりに短く常に複数の任務を同時進行でこなし、かつ各地の紛争地に出没していました。しかも、戦況がもっとも激化し破滅的になった時期に限って参戦しています。

綺礼の目には、明らかに切嗣が自分と似た自滅的な行動原理に従っているのだと感じました。
切嗣はもしかしたら、自分と似ていて人生の目的に迷走し、狂ったように自滅的な戦いを続けていたのかもしれない。

そして9年前に彼は一転、アインツベルンとの邂逅を機に自滅的な行動を辞めて聖杯戦争にのみ力を注いでいる。

つまり、彼はそこで自分の生きる目的にたどり着き、答えを得て聖杯戦争に参加しようとしているのだと、綺礼は考えました。

自分と同じように空虚で破滅的な生き方をしていたのに、ある日突然それを辞め、自分より先に答えを手に入れてしまった切嗣。
綺礼は、切嗣が求める願望こそが、自分の願望に近いかもしれない、自分を理解する助けになるかもしれない!と思い切嗣を追い求めます。(後に、綺礼の勘違いが判明し、激昂しますw)

綺礼は凛とのじゃれ合いを楽しんでいた!?

_Raws-4U__Fate/Zero_第01話_「第一話_英霊召喚」__MX_1280x720_x264_ 3

「・・・やっぱりわたし、あなたのことを好きになれない」
こういう年相応に拗ねたことを言う時だけ、綺礼はこの少女に好感を抱くのだった。
「凛。そういう本心は人前で口にしてはいけないよ。でなければ君を教育している父親の品格が疑われるからね」
「お父様は関係ないでしょ!」
父親を引き合いに出された途端に、凛は顔を真赤にして癇癪を起こした。綺礼の期待通りである。

この男、楽しんでいます。
この時点で、綺礼の愉悦を楽しむ性格の片鱗が見えます。
自分の思い通りに相手をからかい、楽しむ。これこそ、綺礼の本質なのです。

アニメではそんな素振り全く見せていませんでしたけどね〜

なぜ切嗣はセイバーと一言も話そうとしないのか?

_Raws-4U__Fate/Zero_第02話_「第二話_偽りの戦端」__MX_1280x720_x264_そもそも切嗣は自身の戦いのスタイルと、呼び出されるであろう英霊、騎士王たるアーサー王の戦いのスタイルに大きく乖離していることに不満を抱いていました。

切嗣の寝込みや背中を襲う効率的な殺しのスタイルを、正々堂々真剣勝負を誇りとする騎士道の戦いを好むアーサー王に理解されるはずがないからです。
よって、切嗣は騎士王に正々堂々戦わせ、敵がそちらに注視している隙にその背後を狙うという戦略を思いつき、「最強のサーヴァントを最強のままに使う方法を思いついた」、と呟いたのです。

そのためにも、切嗣とセイバーは完全な別行動を行い、普段の監督役はアイリスフィールに一任しました。別行動をする故にセイバーを召喚する前から、切嗣は事務的な話しかするつもりはなかったのです。

しかし、切嗣が事務的な話すらなく、完全な無視を決め込んでいるのは、アーサー王が年端もいかない少女であったという事実に憤っていたからです。

異教徒の侵攻に晒され瀕死のブリテン国の王を、魔術師の予言によって少女に王の責務をおわせたという事実。セイバー自身だけでなく、セイバーに過酷な道を歩ませた当時の周囲の側近たちへも怒りを感じ、感情的になってしまい無視という形になっているのです。

バーサーカーはなぜ理性を失っているのか?

_Raws-4U__Fate/Zero_第01話_「第一話_英霊召喚」__MX_1280x720_x264_バーサーカーに「狂化」の属性を付加させるように間桐臓硯からの指示があったから。

サーヴァントの能力は魔術師としての強さと、英霊としての強さ、呼びだされたクラスによって決められます。
雁夜は魔術師として他と劣るため、そのぶんサーヴァントの基礎能力も劣ってしまう。
そこで、呼び出すサーヴァントのクラスを高いものにして基礎能力を底上げしようと臓硯は考えたのです。

しかし本来サーヴァントのクラスはその英霊らしさ、属性が反映されたクラスに自動的に決定されてしまうもの。勝手に変更することはできないのです。

が、2つのクラスのみ指定ができるのです。それがアサシンとバーサーカー。

アサシンは該当する英霊が、ハサン・サッバーハの名前を冠した一群の暗殺者たちのうちの一人と特定されてしまうため。

バーサーカーは「狂化」の能力を付加させるだけで、ほとんどの英霊に該当させることができる。
狂化の属性は、召喚時にわずか2節の詠唱を指し加えるだけでいいのだ。
「・・・されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者・・・」

この方法を使うことで、サーヴァントをバーサーカーとして召喚し基礎能力を底上げしようとしたのです。しかし狂化の属性を付加されてしまうと、サーヴァントは理性を保てなくなりマスターの制御も難しくなるという弱点もあります。

だから、バーサーカーを雁夜は制御できずにいたのです。まぁ、純粋に雁夜くんが衰弱しきっているという点もありますが・・・笑

龍之介が殺人鬼になった理由

_Raws-4U__Fate/Zero_第02話_「第二話_偽りの戦端」__MX_1280x720_x264_ 2雨竜龍之介はもともと人並みに「死」を恐れていたのだという。

しかし、龍之介は「死」というものが何であるか、「死」の本質を見分ける力にも優れていた。
彼にとって、映画や小説の中の「死」はあまりにも陳腐であった。
故に彼はただ好奇心に任せて、人を殺していきました。
ただ殺すのではなく、時間を賭けてゆっくりと人が死に至る過程をじっくりと楽しみ、少しでも人の死を疑似体験し、「死」の本質について理解しようとしたのです。(はた迷惑な話であるが・・・)

また、彼は人を殺すことに罪悪感を微塵も感じていません。人間は地球上に多数ひしめき合っていて多すぎる。
たった一人の命が生み出す価値と、自分が命が失われていく過程を楽しむことができる価値を天秤にかけたとき圧倒的に後者のほうが人間の命を有効活用していると信じて行動しています。だから彼は殺すことを躊躇しません。

更に彼は刑務所に行って、死ぬことは全く恐れていません。なぜなら、処刑による「死」の本質については既に、大量殺人という疑似体験によって完全に理解していると思い込んでいるからです。

でも捕まって自由を奪われるよりも、今の暮らしを楽しんだほうがよっぽど人間的で健康だと考え、警察からは逃げ回っているのです。

ちなみに龍之介の思考、来歴に関する説明に8ページも費やされています。
龍ちゃん好きすぎだろ虚ぶっちー笑

各陣営の聖杯を求める理由一覧

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綺礼が自身が聖杯に選ばれた理由を理解できずにいたが、他のマスター・サーヴァントの聖杯を求める理由は何であるのだろうか。
聖杯戦争に参加するには、マスターにせよサーヴァントにせよ、聖杯を求める理由、つまり叶えたい願いがある、なければならないのだ。
そこらへんを1巻で判明した分のみまとめてみた。

アーチャー陣営
遠坂時臣:魔術の真理である、根源への到達
ギルガメッシュ:?

ライダー陣営
ウェイバー・ベルベット:自身の魔術戦争での勝利によって、自分の魔術の才能を他社から認めてもらうため
イスカンダル:?

セイバー陣営
衛宮切嗣:人の命を平等に救いたいという理想を叶えるため
アイリスフィール:切嗣の思想に共感し、共に誰も悲しまずにすむ世界を求める
アルトリア:?
アインツベルン家:当初は魂の物質化という神の業を求めていたが、千年間の探求の末、聖杯を手に入れることがゴールになってしまっている。長きに渡る探求に意味を見出すために聖杯を求める

ランサー陣営
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:自身の魔術師としての経歴の総仕上げとして最後の箔をつけるため
ディルムッド・オディナ:?

アサシン陣営
言峰綺礼:聖杯を求めてはいないはずだと自覚し、困惑
ハサン・サッバーハ:?

キャスター陣営
雨竜龍之介:・30人ほど殺して、「死」を疑似体験することに楽しみをあまり見いだせなくなり、新たなCOOLを求めて召喚の儀式を行ったことで聖杯戦争へ偶発的に参加した
ジル・ドレイ:?

バーサーカー陣営
間桐雁夜:魔術師(間桐臓硯)という汚れた存在から桜ちゃんを救うため
ランスロット:?
間桐家:?

その他小ネタ

セイバー
・岩から契約の剣を抜いた時点で不老の魔法がかかり、外見年齢はそこで止まってしまった

雨竜龍之介
・漢書が読める
・豹の優雅さを殺しの模範としており、豹柄のファッションを好んでいる

言峰綺礼
・聖杯戦争前に妻を亡くしていた(妻がいたことに驚き・・・)

アハト翁
・2世紀近く生きながらえるアインツベルン家8代目当主
第二次聖杯戦争、第三次聖杯戦争も失敗したため、焦りを感じている

Fate/zero 2巻へ続く・・・

アニメFate/Zeroの疑問点を解説!小説でしか知り得ないキャラの心情や新事実を色々とまとめてみた〜2巻〜

2015.11.01

いかがでしたでしょうか?
やっぱり、そのキャラを理解するには設定や場面ごとの心理状況を理解することが大事ですよね〜

少し、アニメでも語られている内容もありましたが、活字のほうがより記憶に残りやすいと思いあえて記述しました。
これから二巻、三巻と小説版ならではの判明したことを記述していきますので、どうぞ宜しくお願いします

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