アニメFate/Zeroの疑問点を解説!小説でしか知り得ないキャラの心情や新事実を色々とまとめてみた〜1巻〜

アニメだけでは味わえない!小説版のFate Zeroを読んでわかった新事実!

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僕がFate zeroを初めて見たのは高校二年、三年生の時でした

アニメをリアルタイムで視聴し非常に練られた設定と展開に心踊ったのを覚えている。
しかし、アニメには躍動感や戦闘描写をリアルに感じられる利点がある一方で、各キャラクターの心情や詳しい設定などは伝わってこない

そこで、3年の時を経て小説版を読み、Fate Zeroの凝りに凝りまくった設定を理解しようと思った!

この記事では、僕と同じく、アニメでしかFate Zeroを見たことがなく、かつキャラクターの詳しい心理状況や設定を知りたいという欲求を持った方へ向けて書いている
ぜひ、まだ知らない深いFateの世界に足を踏み入れ、ハマって貰えればと思う!!

本記事該当対象
・文庫本原作:1巻
・アニメ:1,2話

時臣と璃正が協力関係を構築した理由とは?

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・言峰綺礼らが所属する「聖堂教会」は魔術などの教義の外れた奇跡や神秘を異端とし、駆逐する役割を任じられている。
・現在では、魔術協会と聖堂教会は仮初の和平協定によって均衡を保っている。
・綺礼と璃正は聖堂教会の中でも第八秘蹟会という聖遺物の管理、回収を任務とする部門に属している。

が、聖杯はあくまでも万能の願望機のコピーでしかなく、聖堂教会の回収すべきものではないことがわかっている。よって聖堂教会が聖杯を求める必要はないのだ

とはいえ聖杯の保つ力は強力すぎるため、聖堂教会としても無視をするわけにもいかない。
異端として排除するのも一つの手だが、魔術師たちの反抗は必至だ。

ゆえに、彼らは次の策として聖杯が使用用途を弁えたものに託されるようお膳立てすることとした。そこで遠坂時臣に白羽の矢が立った。
遠坂時臣という男は歴史ある名家出身でかつ信用のおける人柄、そして何より聖杯を求める目的(「魔術師の悲願である『根源』への到達のみ」)が明確だった。

聖堂教会は、遠坂時臣という男が聖杯を手にできるように綺礼にわざわざ聖堂教会から魔術協会に転属させ、時臣の弟子に入らせた。
その後の計画としては、聖杯戦争でサーヴァントを従えられるよう三年間綺礼に魔術を学ばせる。

そして、いよいよ聖杯戦争となった直前に綺礼はその手に令呪を宿し、それが契機となって師匠に謀反を翻し、聖杯戦争に参加する。(実際には三年前に令呪は宿っている)
これで、遠坂時臣と言峰綺礼の聖杯戦争での協力関係は傍目から見れば解消されたかに見せかけ、裏で協力関係を続け聖杯戦争を有利に進めようというわけだ。
綺礼はアサシンのサーヴァントで他の敵達の徹底的な調査を実行し、時臣はアサシンから得た情報をもとに戦略を立て攻撃力に特化したギルガメッシュを使い敵を叩く。

これが、時臣と璃正の立てた絶対に負けない僕らの最強計画なのだ!笑

だから、綺礼は聖杯戦争の三年も前から遠坂時臣に呼び出されたのである。

1話の綺礼が時臣と出会った際に感じた心情とは?

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綺礼は時臣と出会ったその日から、自分と相容れない存在であると感じていた。

それは時臣が父に似ているという経験則からだ。
父は自らの人生の意義を敬遠なる信仰心と定義付け、
時臣は選ばれし者としての自負、魔術という特権と根源にたどり着かなければならないという責任を担うものとしての誇りを人生の意義としている。

綺礼はそう見積もり、彼らが自分という存在を到底理解できないことを察した。
綺礼は人間として持たねばならない人生での「目的意識」、つまり何のために生きるのかということを全く見いだせないでいた。
それは何かをしたい、何かを成し遂げたいという欲求がないともいえる。

彼が神を信じた理由はただ一つ、神という崇高な存在を信じていればいつか自分にも本気で追い求めたいと思える崇高な真理を見つけられると信じたからだ。

「崇高な真理」を人生の目的としたいがために、神を信じ続け聖堂教会に属するという歪んだ行動原理を持っているのが言峰綺礼だ

そんな歪んだ彼を、理想を持てないことに苦しむ彼を、理想だけしか見えていない時臣や璃正などに理解できるはずがない、と感じたのだ。

1話の綺礼が令呪を不可解そうに触っていた際の心理状況とは?

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自分が聖杯に選ばれた理由は何かと時臣に問うた時に
「聖杯は、聖杯を求めるものから優先して令呪を渡すという原則がある。今回の聖杯は聖堂教会が遠坂時臣という男の後ろ盾になることを見越したうえで、時臣の援助を行うために聖堂教会の者に令呪を与えたのかもしれない」

という回答をしたが、そんなものは詭弁であると感じていた。臆することなく尊大な自信をもってこんなことを言ってのける時臣はある種凄いと感じてはいたが、当然聖杯の意志がそのようなものではないはずだ。

目的意識がないということは、理想も願望も欲求も、何も持ちあわあせていない人間だということだ。
そんな人間を万能の願望機である聖杯が選ぶはずがないはずなのだ。
綺礼はそのことを理解することができず、悩んでいた。

ケイネスから聖遺物を盗み出したウェイバーをなぜ追わなかったのか?

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悲しいことに、ウェイバーはケイネスから論文を破り捨てられた腹いせに聖遺物を隠しているだけだと思われていたため追手が来なかったのだ。まさか彼が命を賭けた魔術勝負に参加するなんてことは万に一つもないと予想されていたのだ。

にしても、ケイネス・・・もうちょっと聖遺物取られた時に焦ってもよかったんじゃないかな笑
本当にFateはうっかりさんが多いです

なぜ切嗣は綺礼の経歴を見て、恐怖を感じたのか?

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切嗣が見た綺礼の経歴:
14歳でマンレーサの聖イグナチオ神学校を二年飛び級で主席で卒業。しかし出世の道を外れて聖堂教会へ志願。10代のうちに異端討伐を請け負う「代行者」として人間兵器として猛威をふるう。
しかし三年前一転して、魔術教会へ出向し遠坂時臣のもとで魔術を学ぶ。錬金術、降霊術、召喚術、卜占術、治癒魔術は時臣を超える実力。

上記を見た切嗣は、綺礼が凡人であるくせに努力だけで物凄いスピードで熟練の域まで達するのに、その後何の躊躇もなく他のジャンルへと乗り換える、激しい血みどろの努力をするくせにそれに対する情熱が感じられない空虚な人間であると結論づけた。

何かを求めて努力し続けて、結局何も見つけられずただ怒り、絶望している人間、それが言峰綺礼だと考えた。
そんな空虚な願望を持ち合わせていない人間が、何を求めて聖杯を求めているのか、考えると恐ろしくなったのだ。

綺礼が切嗣に異様な興味関心を寄せるのはなぜなのか?

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一言で言えば、自分に似ているかもしれないから。
自分を理解するため、自分に似ている人間に興味が湧いたのだ。

切嗣の経歴から、彼のリスクを省みない行動に着目した。
切嗣のこなしてきた任務の数々は、それらの間隔があまりに短く常に複数の任務を同時進行でこなし、かつ各地の紛争地に出没しているのだ。しかも、戦況がもっとも激化し破滅的になった時期に限って参戦している。

綺礼の眼には、明らかに切嗣が自分と似た自滅的な行動原理に則っているのだと感じた。
切嗣はもしかしたら、自分と似ていて人生の目的に迷走し、狂ったように自滅的な戦いを続けていたのかもしれない。
そして9年前に彼は一転、アインツベルンとの邂逅を機に自滅的な行動を辞めて聖杯戦争にのみ力を注いでいる。

つまり、彼はそこで自分の生きる目的にたどり着き、答えを得て聖杯戦争に参加しようとしているのだと、綺礼は考えた。

自分と同じような人生をたどり、先に答えを手に入れてしまった切嗣。そんな男の人生に興味を抱かないわけがないのだ。
なぜなら、綺礼もまたその答えを求めて生きてきた人間だから。
(後に、綺礼の勘違いが判明し、激昂しますw)

綺礼は凛とのじゃれ合いを楽しんでいた!?

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「・・・やっぱりわたし、あなたのことを好きになれない」
こういう年相応に拗ねたことを言う時だけ、綺礼はこの少女に好感を抱くのだった。
「凛。そういう本心は人前で口にしてはいけないよ。でなければ君を教育している父親の品格が疑われるからね」
「お父様は関係ないでしょ!」
父親を引き合いに出された途端に、凛は顔を真赤にして癇癪を起こした。綺礼の期待通りである。

この男、楽しんでいます。
この時点で、綺礼の愉悦を楽しむ性格の片鱗が見えます。
自分の思い通りに相手をからかい、楽しむ。これこそ、綺礼の本質なのです。

アニメではそんな素振り全く見せていませんでしたけどね〜

なぜ切嗣はセイバーと一言も話そうとしないのか?

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そもそも切嗣は自身の戦いのスタイルと、呼び出されるであろう英霊、騎士王たるアーサー王の戦いのスタイルに大きく乖離していることに不満を抱いていた。

切嗣の寝込みや背中を襲う効率的な殺しのスタイルを、正々堂々を誇りとする騎士道の戦いを望むアーサー王に理解されるはずがないからだ。
よって、切嗣は騎士王に正々堂々戦わせ、敵がそちらに注視している隙にその背後を狙うという戦略を考えた。
そのためにも、切嗣とセイバーは完全な別行動を行い、普段の監督役はアイリスフィールに一任した。
別行動をする故にセイバーを召喚する前から、切嗣は事務的な話しかするつもりはなかったのだ。

しかし、切嗣が完全な無視を決め込んでいるのは、アーサー王が年端もいかない少女であったという事実に憤っているからでもある。
異教徒の侵攻に晒され瀕死のブリテン国の王を、魔術師の予言によって少女に王の責務をおわせたという事実。
セイバー自身だけでなく、セイバーに過酷な道を歩ませた当時の周囲の側近たちへも怒りを感じ、感情的になってしまい無視という形になっているのだ。

バーサーカーはなぜ理性を失っているのか?

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バーサーカーに「狂化」の属性を付加させるように間桐臓硯からの指示があったから。

サーヴァントの能力は魔術師としての強さと、英霊としての強さ、呼びだされたクラスによって決められます。
雁夜は魔術師として他と劣るため、そのぶんサーヴァントの基礎能力も劣ってしまう。
そこで、呼び出すサーヴァントのクラスを高いものにして基礎能力を底上げしようと臓硯は考えたのだ。

しかし本来サーヴァントのクラスはその英霊らしさ、属性が反映されたクラスに自動的に決定されてしまうもの。勝手に変更することはできないのです。
が、2つのクラスのみ指定ができるのです。アサシンとバーサーカーだ。
アサシンは該当する英霊が、ハサン・サッバーハの名前を冠した一群の暗殺者たちのうちの一人と特定されてしまうため。
バーサーカーは「狂化」の能力を付加させるだけで、ほとんどの英霊に該当させることができる。
狂化の属性は、召喚時にわずか2節の詠唱を指し加えるだけでいいのだ。
「・・・されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者・・・」
この方法を使うことで、サーヴァントをバーサーカーとして召喚し基礎能力を底上げしようとしたのだ
しかし狂化の属性を付加されてしまうと、サーヴァントは理性を保てなくなりマスターの制御も難しくなるという弱点もある
だから、バーサーカーを雁夜は制御できずにいたのです。まぁ、純粋に雁夜くんが衰弱しきっているという点もありますが・・・笑

龍之介が殺人鬼になった理由

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雨竜龍之介はもともと人並みに「死」を恐れていたのだという。

しかし、龍之介は「死」というものが何であるか、「死」の本質を見分ける力にも優れていた。
彼にとって、映画や小説の中の「死」はあまりにも陳腐であった。
故に彼はただ好奇心に任せて、人を殺していった。
ただ殺すのではなく、時間を賭けてゆっくりと人が死に至る過程をじっくりと楽しみ、少しでも人の死を疑似体験し、「死」の本質について理解しようとしたのだ。
はた迷惑な話であるが・・・

また、彼は人を殺すことに罪悪感を微塵も感じていない。人は地球上に多数ひしめき合っていて多すぎるのだ。
たった一人の命が生み出す価値と、自分が一人の命が失われていく過程を楽しむことができる価値を天秤にかけたとき圧倒的に後者のほうが一人の命を有効活用していると考えている。だから彼は殺すことを躊躇しない。

更に彼は刑務所に行き、死ぬことは全く恐れていない。なぜなら、処刑による「死」については既に疑似体験によって理解していたからだ。
それでも捕まって自由を奪われるよりも、今の暮らしを楽しんだほうがよっぽど人間的で健康だと考え、警察からは逃げ回っている。

ちなみに龍之介の思考、来歴に関する説明に8ページも費やされている。
龍ちゃん好きすぎだろ虚ぶっちー笑

各陣営の聖杯を求める理由一覧

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綺礼が自身が聖杯に選ばれた理由を理解できずにいたが、他のマスター・サーヴァントの聖杯を求める理由は何であるのだろうか。
聖杯戦争に参加するには、マスターにせよサーヴァントにせよ、聖杯を求める理由、つまり叶えたい願いがある、なければならないのだ。
そこらへんを1巻で判明した分のみまとめてみた。

アーチャー陣営
遠坂時臣:魔術の真理である、根源への到達
ギルガメッシュ:?

ライダー陣営
ウェイバー・ベルベット:自身の魔術戦争での勝利によって、自分の魔術の才能を他社から認めてもらうため
イスカンダル:?

セイバー陣営
衛宮切嗣:人の命を平等に救いたいという理想を叶えるため
アイリスフィール:切嗣の思想に共感し、共に誰も悲しまずにすむ世界を求める
アルトリア:?
アインツベルン家:当初は魂の物質化という神の業を求めていたが、千年間の探求の末、聖杯を手に入れることがゴールになってしまっている。長きに渡る探求に意味を見出すために聖杯を求める

ランサー陣営
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:自身の魔術師としての経歴の総仕上げとして最後の箔をつけるため
ディルムッド・オディナ:?

アサシン陣営
言峰綺礼:聖杯を求めてはいないはずだと自覚し、困惑
ハサン・サッバーハ:?

キャスター陣営
雨竜龍之介:・30人ほど殺して、「死」を疑似体験することに楽しみをあまり見いだせなくなり、新たなCOOLを求めて召喚の儀式を行ったことで聖杯戦争へ偶発的に参加した
ジル・ドレイ:?

バーサーカー陣営
間桐雁夜:魔術師(間桐臓硯)という汚れた存在から桜ちゃんを救うため
ランスロット:?
間桐家:?

その他小ネタ

セイバー
・岩から契約の剣を抜いた時点で不老の魔法がかかり、外見年齢はそこで止まってしまった

雨竜龍之介
・漢書が読める
・豹の優雅さを殺しの模範としており、豹柄のファッションを好んでいる

言峰綺礼
・聖杯戦争前に妻を亡くしていた(妻がいたことに驚き・・・)

アハト翁
・2世紀近く生きながらえるアインツベルン家8代目当主
第二次聖杯戦争、第三次聖杯戦争も失敗したため、焦りを感じている

Fate/zero 2巻へ続く・・・

アニメFate/Zeroの疑問点を解説!小説でしか知り得ないキャラの心情や新事実を色々とまとめてみた〜2巻〜

2015.11.01

いかがでしたでしょうか?
やっぱり、そのキャラを理解するには設定や場面ごとの心理状況を理解することが大事ですよね〜

少し、アニメでも語られている内容もありましたが、活字のほうがより記憶に残りやすいと思いあえて記述しました。
これから二巻、三巻と小説版ならではの判明したことを記述していきますので、どうぞ宜しくお願いします

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